バチャドテQ
ブランド アハン声 ちゅぱ音 運命
KUKI 不可 無し

バーチャルくまさんウマウマぷぅ、誰が買うんだこのポリゴン。

タイトルから中身が想像つかないこのゲーム、
パッと見は「カルトQ」のようなクイズゲームと思って挑んだら、
なんと中身はアクションゲームというシロモノでした。
バチャドテQ、略さずに言うと、実は「Virtual "DOTE" Quest」なんていう、
れっきとしたポリゴンアクションゲームなのであります。
そうは言っても”DOTE”の意味までわかりませんが、
こういう意味の通じないことをゴリ押してしまう自己満足完結イズムは、
ボクの持つセンスと似通ってるのかもと思いつつ。

そんな、タイトルからオナニーしちゃってるゲームを作ったところとは、
時事ネタアダルトビデオ「W-CUP」を出しちゃう直球タイトルがステキな、
大手AVメーカーの「KUKI」です。
まあ直球じゃないAVタイトルのが珍しいんですが、
そういった、男の股間を擽る術に関しては、
エロゲーメーカーよりもエロビデオメーカーの方が一日の長があるのかもしれない、
という認識が間違いなのは、このゲームをやれば身に刻むでしょう。
ゲームで行う演出と実写で行う演出は違う、
僕等ゲームユーザーなら、コンシューマ機がプレステになってイヤという程思い知らされますが、
このバチャドテQが発売された1997年当時なら、
勘違いしたAV屋の一人や二人ぐらい居てもおかしくありませんね。

ゲームを始めると、早速オープニングムービーが流れます、
当然ポリゴン。
3Dゲームは、初見のポリゴン造詣レベルによって僕等ユーザーを踏絵にかけるのですが、
このゲームでふと思い出すのが、どっかのポリゴンエロゲーで使った喩えの、
「肌色風船にパッチワークの如く目や鼻のパーツを付けただけ」、
もっと簡単に言えば目の毒という造詣レベルです。
いや、よくよく見てみますと、
あちらのポリゴン造詣は、粘土をこねくり回したかのような思考錯誤が見られますが、
こちらのポリゴンは目に2次元のパーツを貼っただけの、言わば福笑い造詣です。
ただ、それが必ずしも悪い訳じゃないようで、
コピペぐらい出来るホームページビルダー愛好者の俺でも一日で作れそうなポリゴンは、
普通のポリゴンよりも2次元色が強く、
俺は2Dエロゲオタとしての素養もあるもんで、不思議と反応しました。
恥とは思ってません。

アクションゲームに移る前に、アクションへと導入する為のストーリーが展開されます。
主人公はクマの人形、拾ってくれた女の子はさらわれ、それを助けに行く、
というのが大筋のストーリーとなってます。
唐突と強引がキーワードの殊更語る必要もないストーリーは、まるでエロビデオ

そしてアクションゲームへと移っていきます。
リアルタイムでクマの人形を動かし、一対一で斬った貼ったを繰り返す感覚とは、
言葉にすると大層に聞こえるに過ぎなく、
単なる戦うだけポリゴンドルアーガの塔と化しています。
いや俺はその辺の腐れアドベンチャーよりもこっちのが好きなんですけど、
後半のCPUが考えてるのがムカつきます、頑張る場所が違うでしょ。

戦う相手は、ヒロイン以外にさらわれた女性の変身した相手となっており、
そこで勝てば当然エロシーンが始まります。
エロに理由が無いのがエロビデオなら、パッケージの煽りもさすがエロビデオ、
「3Dリアルタイムレンタリングによる圧倒的ドテ感」なんて、
かえってこちらを不安にさせる煽りセンスは大好きですが、
ピーピングだけで勃起するよなセンスにはついてけないですエロシーンを作った人へ。

さらわれた女にまつわるシーンを好きな角度でズームアップ、ヘタレセクシーボイス付き、
本当の本当にこれだけしかありません。
台所で調理する人妻の足元から覗いたパンツで欲情しろこんなポリゴンだけどな、
と突き放された時、俺はチャレンジャーになりました。
レッツトライ、と思った矢先、水泳少女の名前が岩崎涼子だったりして、
ボクあの娘のスク水股間アップじゃ無理だナァ、と一瞬で挫折した次第です。
多分このゲームに柔道少女が出たら「ヤワラちゃん」と名付けるだろう臆面の無さを思うに、
今まで謎だった「ドテ」とは、”土手”であることが予想されます。

一応ラストまでプレイして、
全く変わらないエロシーンと、ラスボスがエイリアンというヒネリの無さを確認しました。
最後のエロシーンで「イエズス〜、ヤハウェ〜」と喘ぐヒロインには大笑いしましたが、
ついでに神に召されちゃえ、と思ったのは言うまでもありません。

エロビデオメーカーのくせになんでチ○ポの一つも出ないエロゲーなのか?
そもそもこれに18禁ソフ倫シール付けていいのか?
様々な疑問は残りますが、
中古の捨て値で買った俺なら、それらも良い思い出です。
きっと定価7900円で買った、
いやパーティー券のように買わされた身内という名の被害者は忘れられないでしょうけど、
リアル土手をいっぱい見てるなら、それでチャラにしときましょう。

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